UTOPIA


TRAVELING REPORT / 01

 

マテ茶を探す旅

アルゼンチン/ミシオネス州

 

その1:「マテ茶との出会い」
 
マテ茶との出会いは世界一周をしていた時に訪れたアルゼンチン。
道行く人が飲んでいる怪しげな物が気になっていた。
不思議な形のカップに怪しげな葉っぱを山ほど入れ、金属製のストローなようなもので飲んでいる。
見るからに怪しい。

ある時、家の前で飲んでいるやさしげなおじさんを見つけたので聞いてみた。
おじさんは自分のマテ茶を差し出し、

「飲んでみる?」

見知らぬおじさんとの間接キスは勇気がいるが、好奇心に負けてひとくちいただく。
変なストローみたいな物からお茶が口の中に入ってきて…

「なにこれ!?苦い!!!」というのが私の第一声。

とにかく苦くて濃くて飲めたものではない。
笑いながらおいしそうにマテ茶を飲むおじさんが信じられない。
そんな私とは違い、夫は「クセになる味」となかなか気に入っている様子だった。

夫は日本に帰国してからも飲んでいた。
私は横から夫のマテ茶を少し飲んでは苦い!と言ってからかっていた。

…のはずだったが。
いつの間にやら独特の苦味がクセになり…気がつくとすっかりマテ茶の虜になっていた。
初めてビールやブラックコーヒーを飲んだ時を思い出す。苦くて飲めたもんじゃない!と思っていたのが、いつの間にか大好きになっていたあの感覚と似ている。
それまで朝はエスプレッソ、仕事仲間はコーヒーばかり飲んでいたのだが、それがマテ茶に変わっていった。

コーヒーやエスプレッソは目が覚めるかわりに、飲みすぎると重くなってしまう。
マテ茶の場合はもっと軽やか。朝から素敵ことが起こりそうな予感がするすっきりした気分に。
そんなこんなですっかりマテ茶にはまってしまったのだ。

気になってマテ茶についてネットでいろいろ調べてみた。

マテ茶の原産、南米諸国では「飲むサラダ」と言われ、人々は日常的にマテ茶を飲む。
現地の食事は牛肉の消費量が極めて多く、主食もパンやイモ類、とうもろこしなどで、日本人からすると野菜不足が気になる非常に偏った食生活に思える。それでも健康を維持できるのは、日々マテ茶を飲んでいるかららしい。
マテ茶は野菜に優るとも劣らないほどの栄養素が含まれている事が明らかになっているということなのだ。




また、ビタミン・鉄分・カルシウムが豊富であるため、偏食や食生活が気になる人、もしくは美容にももってこいだ。
普段、外食が多くなってしまうとどうしても野菜不足が気になる。それを補える上に美容にもいいと聞けばこれは是が非でも取り入れたい。

良いこと尽くめなマテ茶、日本からでも購入できるほぼすべてのマテ茶を試してみたがどうもしっくりこない。
アルゼンチンで購入した物と少し味が違う気がするのだ。
ないものは仕方がないので、私たちは国内で仕入れることができる数種類の葉を自分好みにブレンドして飲んでいたが、毎日のことを考えると、農薬や化学肥料を使わずに栽培された健康的なマテ茶がほしい。

それなら、お気に入りのマテ茶を輸入して日本で販売しよう!

…と考えたのが今回の旅のきっかけである。

 

その2「アルゼンチン・ブエノスアイレスへ」に続く

 

[マテ茶探しの旅]

記事一覧

その1:「マテ茶との出会い」
その2:「アルゼンチン・ブエノスアイレスへ」
その3:「ポサーダスの夕暮れ」
その4:「"マテ茶"をたずねて三千里と絶望」
その5:「マテ茶の神、降臨」
その6:「オベラで再び途方に暮れる」
その7:「まさかの出会い」
その8:「上手くいくこともあれば、いかないこともある」
その9:「マテ茶のすべてを知る」
その10:「最後に」